採用最前線物語 – 18.就職活動のタイムリミット


採用最前線物語

執筆:H.F

就職活動のタイムリミット

大学生の場合、最近は 3 年の秋から始め、4 年の春に決めるのが正しいように言われている。

確かに大企業に就職したい場合、応募時期や内定が決まる時期がだいたい横並びになっており、必然的に時期が決まってしまうと思ってしまいがちだ。

内定は同じ学生が複数決めてしまったりするので、実は最終的に採用予定人数に足りないこともよく発生する。世の中には、そういう募集もちょこちょこ存在するので、ちゃんと調べれば新卒募集はどこかしらにあるはずだ。

というのは建前で、大企業でも、本当に欲しい学生に対しては、実はいつでも門戸を開いているどころか、どこかに最適の学生はいないかと常時探していて、特別枠で採用している。

以上は一般論で、当社のようなベンチャー企業の場合について新卒に対する採用決定時期について述べよう。

ベンチャーは、基本的に旺盛な採用ニーズがあり、有能な学生、院生をいつも欲しがっているものだ。一応、普通の企業と同じような感じで会社説明会も開催するが、ベンチャーの場合、会社説明会参加者しか採用しないということはない。

ベンチャーは、積極的な人を求めている。会社説明会への参加の有無とは関係なく、自らを直接売り込んでくるような新卒を求めている。いわゆる大学や就職雑誌などの決めている一般的な採用手順ではなく、そういうのを踏み外すような者を求めている。就職活動に対してもレールの上しか走れない人では困る。

就職先をどこにするかは非常に重要なことだ。周囲の内定の決まり具合を気にし過ぎて、変なところにあせって決めてしまってはいけない。焦らず、騒がず、落ち着いて決めるに限る。

インターンやアルバイトの経験が少ない場合には、最初の就職先は、企業や社会を勉強するためと居直るくらいが良いだろう。とにかく、対ベンチャーには就職活動のタイムリミットは無い。