2009/07/29 12:04:00山本一力ボトムアップの世界本はジャンルを問わず乱読、まー、ノンフィクションやノウハウものは
ほとんどなく小説が中心ですが。
その中でもデビューして10年余りの山本一力の小説はほとんど手にしてい る。本屋に山本一力の新作(ほとんど平積み)があれば無条件である。
山本一力は1997年に『蒼龍』でオール読物新人賞を受賞してデビューし
2002年には『あかね空』で直木賞を受賞した。
時代小説、それも江戸人ものがほとんどである。
水屋、研ぎ師、一膳飯屋、料理屋女将、寿司職人、豆腐屋、銭売り、
人材派遣屋、飛脚(タクシー)など当時の社会を構成する庶民密着型職業 にスポットがあてられる。
そしてそれを取り巻くお金を握る両替商や武士階級が絡みさらに大きく
幕府のまつりごとがうごめく。
まさに見事なまでのボトムアップの展開である。
・まずは庶民の「生活」
・生活するための「職業」
・職業に絡んでくる両替商(銀行?)や武士階級(官僚?)
・社会全体を形づくる幕府(政治?)
ベースはあくまでも庶民の生活でありそのための職業ある。
ここがしっかりと安定しないとその上は成り立たない。
現代にも通じる普遍の原理原則である。
とにかくも様々な職業に描かれるプロ意識は素晴らしい。
共通することは技術の取得のみならずそれを進化成長させるための
創意工夫に努力する点にある。
「創意工夫」なくして進歩なし、我社にも大きく通じる。
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