ここのところすっかり暖かくなって、ますます走るのが気持ちのいい季節になってきました。
もっとも、花粉症の人にはそうでもないのかもしれません。いつものコースで顔を合わせる
ランナーの中にも、ゴーグルにマスクの完全防備で走っている人を見かけます。
あんなマスクをつけてると呼吸が苦しいんじゃないかと思うのですが、案外いいトレーニングに
なるのかもしれません。わたしは根性なしなのでそんな辛い思いをして走るのはごめんですが。
さて、標題をみて「何を当たり前のことを」と思われたかもしれません。年代によっては
アベベ・ビキラなんて選手を思い出す方もいそうですね。裸足の王様といわれた彼ですが、
東京オリンピックではシューズを履いていました。わたしが生まれるずっと前の話です。
シューズ
ランニングは、基本的に道具を使わないスポーツです。唯一、道具らしい道具はシューズでしょうか。
スポーツショップに行けば、びっくりするほどたくさんの種類のランニングシューズが売られています。
ランニングの負荷(着地の際、足には体重の3倍の荷重がかかります)に耐えて足を保護し、
より効率的に脚の力を推進力に変える、各メーカーの技術が注ぎ込まれています。
最初の1ヶ月、わたしは家にあったスニーカーを履いて走っていました。しかし、どうにも
足が痛くて耐えられなくなり、いよいよランニングシューズを購入することにしました。
向かったのは地元の駅前にある大型のスポーツ専門店。書籍や耳学問で多少の知識は持っていたものの、
壁一面を覆わんばかりに並べられているランニングシューズに圧倒され、
早々に自分で選ぶことを諦めて店員に声をかけたのでした。
「これで走ってたんですよ」「はぁ、このシューズでですか... 足壊しますよ」
「痛くて耐えられなくなったんで靴を買いにきたんですよ」呆れた表情を浮かべた
店員に現在の走力や自分の目的(体重を落とすために遅いペースで長い時間を走りたい)
を伝え、シューズを見繕ってもらいました。ずぶの素人がこんなところで見栄を張っても
仕方がないですから、店員に見繕ってもらうのが一番楽です。
この時、シューズを選びながらいろいろな話を聞きました。
- いわゆるランニングシューズは、ほぼどれもフルマラソンを念頭に開発されている。
- レース用のシューズは、ターゲットとするタイム(2時間半とか3時間半とか4時間切るとかなんとか完走とか)でどれを選ぶかがほぼ決まる。
- 高速ランニング用のシューズは軽いがソールが薄く、脚力や足底筋の筋力がないと足を壊す。多少重くても初心者はクッションのいいトレーニング向きのシューズを選んだ方がいい。
- トレーニング用のシューズは、1万円出せば基本性能を満たすものが買える。それ以上出せば追加性能を得られるが、なくても問題ない。
まぁだいたい耳学問通りの話だったんですが、実際にシューズを見ながら「これはレース用でサブ3くらい用」
「これはトレーニング用でロングを走る時にいい」なんてことを教えてもらうのは非常にためになりましたね。
で、トレーニング用のシューズを3種類ばかり出してもらい、じっくり試着した上で(1時間以上やってた)
ASICSのGEL-1120という極めてバランスのとれた(悪くいえば特徴のない)シューズを選びました。
記念すべき我がランニングシューズ第1号です。
翌日、さっそくこのシューズを履いて走り、その快適さに驚きました。
ハイテクシューズ恐るべし、と思ったものです。今までの苦行は何だったのか(笑)。
ランナーにとってほぼ唯一の道具は、当たり前ですがランニングの快適さのキーファクターなのでした。
ちなみにこのシューズは、今でも舗装路を走る際に使っています。
今でも悪くないシューズだとは思いますが(何と生意気な物言い)、
足幅がわたしにとってはちょっと広いんですね。特にロングを走ると、
後半シューズの中で足が左右にブレるのが気になっています。
最初の頃はそこまでの感覚はなかったわけで、走力が上がってくるに従って、
こういう感覚も鋭くなってくるようですね。