こんなゲームを見たことがあるだろうか。
このブログのために、
xgammonというソフトをインストールして勝負してみたところだ。
もちろん、コンピュータを完璧に負かせた場面である。
このゲームを知ったのは、池袋の西武デパートで、何やら新しいらしきゲームの説明会
があるというのをなぜか嗅ぎつけ、説明を聞きに行った。
当時の日本バックギャモン協会の人があれこれ説明してくれた。
というか、当時このゲームに興味を持つ者は非常に少なく、
説明してくれた人が、「ちょっと喫茶店にでも行きませんか」というので、
のこのこ付いていった。
月例会なるものが夜に開催されていて、初心者からベテランまで集まるというのを知り、
何度か出掛けていった。しかし、このときの会場も下宿からずいぶん遠い場所であり、
そのうち足が遠のいてしまった。
ゲーム自体は、双六である。詳しい説明は、
日本バックギャモン協会
の説明を見てもらうことにして、ここではごく簡単に説明しておこう。
2名が白または黒(2つの色なら何でもOKなのだが)になり、それぞれ15個のコマ
全てをできるだけ早くゴールに入れた方が勝ちである。
お互い逆向きにコマを進め、相手のコマが1つしかないところに止まると、
相手のコマは振り出しに戻らねばならない。
開始時のコマの配置は、互いに激しい泥仕合(落とし合い)になりやすいように
決められている。
サイコロの目は偶然であるが、どのコマを動かすか選択の余地があり、
戦略がいろいろ考えられる。激しい戦いにしたり、サイコロの目勝負にしたり、
一発逆転を狙ったりを状況によって考えるゲームである。
強くなるには、確率、期待値の計算をしっかりしないといけない。
逆に、その計算がちょっとでもできるようになると、たいていの人に勝てたり、
コンピュータソフトにも勝てるようになる。
確率、期待値の計算だらけなのに、コンピュータソフトが弱いのは不思議である。
このゲームは、実は非常に古い。古代エジプトが発祥地らしく、
シルクロードを通り、中国、そして飛鳥時代には既に日本で遊ばれていた。
実際、正倉院に聖武天皇が遊んだとされる盤双六が今も存在するはずだ。
源氏物語絵巻などには、囲碁や盤双六に興じている姿が描かれている。
そのように非常に普及したのであるが、サイコロを振るゲームということで、
賭博として遊ばれることが多くなった。
なまぐさ坊主が自分の寺を賭けたり、大きな弊害が多数出て、
禁止令が何度となく出されている。
実際、古文書を読むと、立派な教義などよりも、賭けの証文などがいっぱい出てくるようだ。
人間のいるところ、必ず遊びがあり、賭けがある、ということであろうか。
学術書よりも証文の方が大切に保管され後世に伝わるのは今も昔も変わらない。
現在、バックギャモンはヨーロッパから中近東にかけて広く遊ばれているようである。
日本でも、一時ブームになった時期もあるが、今は静かに、でもしっかり遊ばれている。
このゲームも、ルールくらいは知っている人は多いのだが、
ちゃんと遊べる人は少ない。
日本バックギャモン協会のあった会社のパズルの問題を解いてあげたことがある。
そうしたら、立派なバックギャモンセットをプレゼントされた。
アタッシュケースのような感じであり、
コマもプラスチックの安物ではなく、ずっしりと重く、
ワインでも飲みながらのんびり遊ぶのに最適である。