今年の10月6日で三十歳を迎えました。
まさか参議院議員に立候補できる日が来るとは…残念ながらその予定はないです。どうしたわけか今の今まで自分だけは年を取らないと勘違いしておりました。二十歳を迎えたときと概ね同じ感想です。若いかどうかの判断基準は自分と比べてどうかなので、現時点で私より若い方は一生若いです。おめでとうございます。
さて、三十と言えばもう立派な大人です。世間には一人前の成人とみなされるため三十を迎えた者が取り行わねばならない儀式があります。
「バリウム検査」
去る11月19日、かくいう私も健康診断に赴きまして、巷で噂のバリウム検査とやらを受けてまいりました。後学の徒のためにも当日の模様をリポートしたいと思います。
***
検査当日の朝。
全てが終わった後の世界を想像し
そこに至るまでに通らねばならない瞬間が存在することを理解して
未だその前の時間軸に留まっていることに繰り返し絶望する自分がいる。
「はぁ〜」
ここまでの流れからしてバリウム検査を心配しているかのように思われるかもしれません。しかし、この時点における私の最大の関心ごとは何と言っても「採血」。私はとにかく注射が苦手なのです。注射に比べればバリウムなどコーンポタージュです。
とは言え、今回の主役はあくまでもバリウム。あまり注射パートを長引かせてもしょうがないので、バリウム検査の直前から書くことにします。
***
健康診断における最大の難所、採血を終えて実に清々しい気分。お風呂で浮力を発見したアルキメデスもきっとこんな気分だったに違いありません。矢でもバリウムでも持ってこい!
…と思ったのも束の間、世界を手中に収めた気になっていたのが、長いこと待たされているうちにだんだん冷静になってきました。事前に得ている情報ではバリウムなるものはたいそうまずきものらしいとのこと、否が応にも緊張感が高まります。
待つこと十数分。
「ムラカミハルキさん」
村上春樹と同姓同名の人だ!
さらに待つこと十数分。
「イナバウアーさん」(※プライバシーに配慮して本名は伏せております)
私の名が呼ばれました。いよいよです。このときのために昨日の午後8時から何も口にしていません。果たして空腹は最高のソースとなりうるのでしょうか。
つづく