宮城県教育委員会との学習支援システム共同研究


2015年 09月 07日

株式会社タイムインターメディア (本社: 新宿区、代表取締役: 佐藤孝幸、資本金: 15,400 万円) は、宮城県教育委員会との学習支援システムの共同研究を、宮城県美田園高等学校を実施校とし、日本マイクロソフト株式会社の協力のもと実施することをお知らせします。

オープンソースと商用先端技術を駆使して、Web システムの開発、構築、運用支援をするタイムインターメディアは、教育事業分野でも多くの私立大学、国立大学、国立高専などに導入実績があります。

今回のインターネットを用いた学習支援システムの実証研究は、震災後の交通事情や勤務の都合、不登校などの諸事情でスクーリングに参加できない生徒をはじめとする自宅学習に対する支援を目的とするもので、タイムインターメディアは自社開発システムおよび Microsoft Azure クラウド上のサーバー環境を無償提供します。日本マイクロソフト株式会社からは、スクーリング等で使用する Windows タブレットが貸与されます。

本実証研究には、当社の「高校向けオールインワンクラウドサービス HighNet」のサブシステム である、オープンソースをベースにした e ラーニングシステム「moca」(Module Oriented Cloud Azure) を使用します。

タイムインターメディア社が、宮城県教育委員会との学習支援システムの共同研究を、県立通信制高校 (美田園高校) で実施します。

HighNet は、e ラーニングやポートフォリオ、図書館システム等の「スマート教育のための学習環境の提供」と、教職員用の最新型校務処理や統計分析を含む「バックヤード業務サービス」で構成され、高校教育の総合 IT をどの高校でも共通に利用可能にします。

学習支援システムの展開について
これまで庁内各課で進めてきた「教育の情報化」を一元的に推進するため、平成 26 年 4 月より、当班が設置されました。「教育の情報化」を推進する上での課題の一つが、全ての教員と児童・生徒が有効活用できる ICT 教育環境の整備にあると考えます。今回の共同研究は、この環境のあり方について検証できる良い機会だと捉え、研究の成果に大きな期待を持っています。”

「moca」を活用した学習支援の取り組み
この取組は、多様な学習歴を持ち、様々な事情を抱えながら学習する本校生徒の自学自習を支援し、学習の継続につなげることを目的に開始しました。

インターネット上に開設された本校生徒のみが閲覧できる学習支援ウェブサイトには、各科目の学習支援用の教材、担当者からのアドバイス、連絡事項等を掲載し、自宅での学習が中心となる通信制において、教師からの即時的な学習支援を可能にしています。

生徒の質問と教員の応答を掲載する場面としても活用できるため、個別支援はもちろん、孤独感を抱きがちな自学自習を支える手段としても有効であると考えています。

また、時間や場所を選ばず、繰り返し利用することができるため、生徒の多様な学習スタイルに対応できるという効果も期待できます。

さらに、この取組を段階的に進め、コンテンツの充実を図りながら、将来的には遠隔地在住や不登校等の理由からスクーリングに参加できない生徒の学習支援ツールとして活用していくことを目標としています。”

“日本マイクロソフトは、この度の宮城県美田園高等学校様とタイムインターメディア様の学習支援システムの展開を心より歓迎いたします。 Microsoft Surface と Microsoft Azure は、弊社の掲げる「モバイルファースト、クラウドファースト」を代表する製品です。これら製品がその特長を活かし、通信制教育を行う美田園高等学校様の教育の更なる発展に貢献することを期待いたします。”