DODAIブログ – 04.UI


DODAI

執筆:M.K

UI

ゲームはUIの塊だ。使っていて楽しいUI、直感的なUI、必要な操作がすべて網羅されているUI。ゲーム開発者はよりよいUIを作るために毎日残業代もでないのに深夜まで働いている。

一方ビジネスアプリの世界ではUIは真剣に取り扱われていないように思える。特にWebとなるとUIはデザイナに任せるといった風潮が強い。ボタンをイメージにしたり、文字のゆれを統一したり、クールなロゴを作成したり…といったことももちろん必要であるがもっと動的な側面を考えなくてはいけない。それにはどうしてもプログラマの関与が必要なのである。

実行できないボタンは消してしまったり次に行うべきオペレーションに応じてメッセージやボタンやリンクが変化したり、「さっきまで実行していた」画面に戻ることができたり。 このような機能を実装するのはとても面倒くさいものだ。そして実装しなくても一通りは動いてしまう。だから常にカツカツな開発を続けるこの業界においては「よいUI」は決して開発されないのである。

この状況は「よいUI」をサポートする理論やライブラリが少ないことによってさらに加速される。O/Rマッピングについてなら山のように論文やフレームワークがあるのにO/Vマッピングについてはほとんど無視されている。Ajaxなどがもてはやされているが、それ自体が業界がUIに対して真剣に考えていなかった証拠であろう。「よいUI」を作ろうと思えばAjaxの機能など最初からフレームワークに組み込まれているべきなのだ。

ドダイではUIを軽く扱わず、ロジックと同じ敬意を込めて扱う。第一コード量が最も多いのはUIである。その部分をサポートしなくてはフレームワークの意味がないではないか。

やっとドダイの話になったのだが、ちょっと長くなりすぎた。詳細は次回ってことで。