採用最前線物語 – 02.学校の成績は重視されない


採用最前線物語

執筆:H.F

学校の成績は重視されない

新卒者を採用する場合、一応成績証明書を提出してもらっているが、成績の善し悪しは採用にはほとんど影響しない。

学校の成績とは、基本的には知識をいかに修得しているかである。しかし、会社にとって、知識があるだけではほとんど意味がない。理解できたからといって、売上、利益、そのほか何等かの会社へのメリットになるかというと、まずならない。

教育の多くは、初めから正解があったり、模範解答が用意できるようなものだらけだ。実際の社会で要求されることは、役に立つか、社会に受け入れられるかである。あるいは、面白いとか、安全が確保できるとか、信頼できるとか、学校教育で評価されない部分がとても重要だ。

頭が悪い方が優位な場合も多い。頭の良い人がシステムを作ってしまうと、頭の良い人しか使えないものを平気で作りがちだ。どんな馬鹿な操作をしてしまうかを考えられないと、コンピュータシステムは作れない。より多くの人に受け入れられるシステムを作ろうとすればするほど、子供から年寄まで考慮に入れなくてはならない。

日本は不幸にも総合成績重視の教育を長年やってきたので、特徴のある人があまり育っていないのも問題だ。会社では、あれもこれもできるより、何か特定の分野で優れた才能を発揮する方が良い。

それに、大学で習った知識も、その多くは時代遅れが多い。 IT業界においては、新技術は次々と産まれ、次々と消えていく。こういう世界では、さっさと問題を解決してしまう能力が重要だ。

いずれにしても、大学などで教えている内容は、社会の要求とは懸け離れている場合が多い。そういうことを知った上で勉学に勤しみながら、一方では社会についてしっかり勉強すべきだ。

大学、大学院を出て就職することを考えるなら、会社、社会、人間を学生の間にしっかり研究すべきである。