採用最前線物語 – 26.プログラムを持って面接に臨もう


採用最前線物語

執筆:H.F

プログラムを持って面接に臨もう

面接というのは、ほんの1時間とかで短い。事前に書類をもらったり、その他にも下調べは行って臨むが、それでも短時間で分かることは限られる。

もちろん、個人でホームページを立ち上げて、あれこれいっぱい書いていたので、それを見て採用したいと思った場合もある。逆に、面接も不要だと思ってお断りした場合もある。

プログラム開発をしたい場合には、ぜひ自作のプログラムを持参して欲しい。面接上手、転職上手よりも、プログラム作成能力および将来性を知りたい。

採用に作文、論文を要求するところもあろうが、プログラム開発を希望するのだったら、ぜひプログラムを見せよう。

プログラムを持参し、実演したり、説明したりして欲しい。卒業研究や、個人で勝手に作っているプログラムで構わない。ドキュメントもしっかり書いてあれば、とても高く評価できる。

会社によっては、特定のプログラミング言語しか駄目かも知れないが、当社の場合、どんなプログラミング言語でも大丈夫だ。知らない言語の場合には、言語の特徴から説明してもらうまでだ。

実際のプログラムは、さまざまの事を教えてくれる。どういう考えで作っているか、何に重点を置いているのか、さらには将来性なども見えてくる。

エレガントさ、緻密さ、厳格さ、いい加減さ、荒っぽさ、実用一点張り、理論偏重、、、などプログラムを作るにも人により傾向は違うものだ。自分のやりたいことと、プログラムとの間に極端な違いがあると困る。面接では色々質問されると思うが、プログラミングの方針とか開発時の情况をきちんと説明できれば、大丈夫だ。自分の作ったものなら、ちゃんと説明できるはずだ。

入社されてから、こんなはずではなかったのが分かったら、応募者にとっても、会社にとっても、互いに不孝である。学生の場合には実務経験もないので、本当に現場で使えるようなプログラムではないかも知れないが、それでも持参して欲しいものだ。

面接下手でも、いったんプログラムの話になれば、どんどん話ができる人も少くない。面接上手のプログラム下手よりも、面接下手のプログラム上手の方がよほど良い。