採用最前線物語 – 37.レベルの高い組織に身を置こう


採用最前線物語

執筆:H.F

レベルの高い組織に身を置こう

プログラムやネットワークの開発、保守などにおいて、技術者の実力差はどのくらいと思っているだろうか。

プログラム言語を 1 つ憶えるのに、周囲が手取り足取り教えなければいけない者もいる反面、新しいプログラム言語を修得しては使いこなすのを趣味にしているような連中もいる。ついでに、修得したプログラム言語について、すぐに雑誌に記事を書いたり、本を執筆する者さえいる。

自分の作ったプログラムのミス (バグ) を取り除くのに、延々と時間を費やしている者は少なくない。そもそも、動くところまで作れない者も多い。一方で、自分の仕事をこなした上で、他のトラブルを抱えているプログラムを次々と直してしまう者がいる。というか、そういう人がいないと、実際のプログラム開発はうまくいかない。

ネットワーク関連では、もっと激しいレベル差がある。ちゃんと知識を身に着けていないと、どこから調べて良いかも分からず、トラブルがあったらもうお手上げになる。下手にいじってしまうと、ますます悪化し、取り返しがつかなくなることもある。

実力差があることを、これは大変だと恐れてしまう者もいるが、逆に、まだこんなに勉強すべきこと、吸収すべきことがあって、まだまだ楽しいことが続くのだと感じる者もいる。人により大いに違い、一方はショックで落ち込み、他方はワクワクして目を輝かす。

巨大なシステム、責任の重いシステムなど、しっかりした実力がないと危なくて任せられないシステムはたくさんある。責任が軽くて、簡単で、楽なシステムばかりでは利益にならないし、それでは給与もすぐに払えなくなる。

遠い先に目標を置いて、そして足元を見ながら、着々と能力を伸ばしていくにはどうすれば良いかを考えねばならない。自分自身を成長させるためにも、頑張らなければいけないような組織に身を置くのが良い。

ただし、限度というものもある。どのくらい差があっても良いかは、あなたのサバイバル度で決まる。