『関数プログラミング入門 Haskell で学ぶ原理と技法』を翻訳


2012年 10月 31日

当社顧問の山下伸夫が、関数プログラミングの世界的標準教科書として有名な “Introduction to Functional Programming using Haskell” の翻訳をしました。

多くのプログラミング言語では、実行手順をプログラムしていきます。そして、実行中に変数などが何度となく書き換えられます。ときには想定外の方法で変数が書き換えられてしまいます。これが、プログラムの複雑さ、そしてバグが入る大きな原因になっています。

本書は、プログラミングを、数学的にとらえ、数学的論証に重点を置いています。仕様を明確にしながら、効率の良い技法、あるいは既存のプログラミング手法では不可能だったことの実現は、関数プログラミングのハイライトの 1 つです。

本書を読むには、コンピュータの知識やプログラミング経験は要りません。それどころか、古臭い知識、手法に馴染み過ぎていると、話題の関数プログラミングの世界に入れないこともあります。そのときは、新たな気持ちで、一から勉強するという素直な気持ちで、心を開いて読んでください。

関数プログラミングでは、論理的に考える能力が要求されるだけです。本書を開くと、まるでプログラミングの本の感じがしないでしょう。本書は、今までのプログラミング言語の限界を越え、新しいプログラミングの世界を見せてくれます。