Ethereum, Hyperledger Fabric, Cordaの基本情報まとめ


2018年 10月 31日

AZUREソリューション部の土田です。

Azure Blockchain workbenchでは、現在Ethereum PoAが利用可能で、今後Hyperledger Fabric, Cordaのサポートが予定されています。

検討用資料として、基本的な情報をまとめておきます。

この情報は2018年10月現在の情報です。

まとめ

比較内容EthereumHyperledger FabricCorda
コンセプトBlockchain App PlatformA Blockchain Platform for the EnterpriseThe open source blockchain for business.
コンセンサスアルゴリズムPoW/PoS/PoAPBFTPBFT
スマートコントラクトSolidityGo/Java/Node.jsKotlin/Java
ネットワークへの参加Public/Private/許可制許可制許可制

Ethereum

公式サイト
GitHub

コンセプト

Blockchain App Platform

ERC20,ERC223,ERC721等の規約に準じたトークンを発行することで、Ethereum上でアプリケーションを開発できる。

コンセンサスアルゴリズム

Proof of Work。将来的にProof of Stakeに移行予定。

コンソーシアム型にはProof of Authorityも選択可能。

WorkbenchではProof of Authority。

スマートコントラクト

SolidityまたはGo

現在開発中のeWASMでは、WAVMをターゲットにコンパイル可能な言語でスマートコントラクトが記述可能になる。

ネットワークへの参加

パブリック・プライベート・許可制すべて選択可

Hyperledger Fabric

公式サイト
GitHub
日本IBM解説サイト

コンセプト

A Blockchain Platform for the Enterprise

モジュラー・アーキテクチャーによるブロックチェーンのアプリケーションやソリューションの開発基盤となることを目的としている。

取引データのノード間共有を制限することが可能。

コンセンサスアルゴリズム

Practical Byzantine Fault Tolerance(PBFT)

合意形成の流れ解説資料

スマートコントラクト

公式呼称はChaincode

Go,Java,Node.jsで記述可能。

ネットワークへの参加

許可制

Corda

公式サイト
GitHub
R3サイト

コンセプト

The open source blockchain for business.

ネットワーク間でアセットのやり取りを可能にする

金融資産のトレードを最初の注力分野としている

取引履歴を当事者以外で共有しない。Corda互換のネットワークなら資産のやり取りが可能。

コンセンサスアルゴリズム

PBFT

スマートコントラクト

Kotlin,Java

JVMで動作する言語

ネットワークへの参加

許可制