聴講セッション
キーノートセッションでは、文字コードの歴史から始まり、UnicodeにおけるGrapheme cluster(書記素クラスタ)の取り扱いの難しさなどが紹介されたところで、 ima1zumi さんが「だがそれが面白い」と発言されたことが印象に深く残っています。自分が同じ立場だったら、おそらく「面倒だな」が勝っていただろうなと。
日々の開発の中で複雑な仕様に遭遇したときに、これを単に「面倒だな」と捉えてしまうのか、それとも「奥深いな」と捉えられるのか。こんなメンタリティも、今回のRubyKaigiで学べたことのひとつなのかなと感じました。
あとはNamespaceの話と、TRICKも面白かったですね。Namespace機能は個人的に気になっているものなので、単純に早く触ってみたいです。TRICKで出てきたコードはどれも自分の理解を超えていて訳がわからないものでしたが、なのにただただ楽しい時間でした。
聴講セッション
TypeProfやRuboCopなど、開発支援ツール周りのセッションを多く聴講しました。
印象に残っているのはosyoyuさんのBDD (Benchmark-Driven Development) をやってみた話でした。パフォーマンス視点に限らず「1つの仕様を実現するための複数の実装」を比較することは当たり前にやっていきたい、チームメンバーにもその文化を根付かせていきたいなあと思いながらセッションを聞いていました。
またZJITも気になりました。次のRubyリリースではまだ実験的な導入に留まる可能性が高そうですが、今後に向けて期待できるものだったと感じました。
聴講セッション
GC関連の2セッション、そして最終日もまたSteepやIRBと言った開発支援ツール周りのセッションを聴講しました。
Namespaceが気になっている身としては、開幕セッションとMatz Keynoteの両方で触れられたのが嬉しかったですね。Ruby3.5 (4.0?) ではまだ実験的な段階での導入になりそうとのことですが、早く触ってみたいです。
今年のRubyKaigiも非常に濃密で楽しい時間を過ごすことができました。来年函館で開催予定のRubyKaigi 2026にも参加したいなと考えています。
なお今回も弊社のスキルアップ支援制度にて、チケット代と交通費の全額、また宿泊費についても一部を支援いただきました。ありがとうございました。