当社社員が国際会議「IEEE WCCI 2022」にて論文を発表


2022年 08月 02日

当社社員の高木 智章(たかぎ ともあき)が、2022年7月18日〜23日に開催された国際会議、IEEE World Congress on Computational Intelligence 2022 にて、口頭発表したことをお知らせいたします。

高木は、開催地であるイタリア パドヴァ現地にて、以下2件の発表を行いました。

7月18日 16:30-18:30、Workshop on Subset Selection in Evolutionary Multi-objective Optimization にて、招待講演
タイトル:Pareto Front Estimation for Subset Selection
内容:進化計算による多目的最適化における重要な概念、「解集合からのサブセット選択」、「解集合からのパレートフロント推定」について講演しました。 どちらも計算結果として得られた点の集合をどう取り扱うかに焦点を当てた内容となります。

7月20日 15:00-16:40、Algorithms -> Multi-objective evolutionary algorithms I にて、研究発表
タイトル:Supervised Multi-objective Optimization Algorithm Using Estimation
内容:「幾つかの良好な解が予め分かっている」状況を想定した最適化アルゴリズムを提案しました。 提案法は,既知の良好な解を活用することで、従来より効率的で高速な最適化を可能とします。

また、同学会でアスクル、電気通信大学、タイムインターメディアが三者共同で発表したプレスリリースに関連する研究内容について、電気通信大学の佐藤 寛之氏が口頭発表しました。

7月19日 17:00-18:40、Related Areas and Applications -> Real-world applications にて、研究発表
タイトル:Evolutionary Real-world Item Stock Allocation for Japanese Electric Commerce
内容:アスクル、電気通信大学、タイムインターメディアが AIによる物流センター在庫配置最適化に向け、協働で実証実験を開始

IEEE WCCI 2022には、二千人を超える参加者が集まり、盛況の内に幕を閉じました。次回のIEEE WCCI 2024は、日本の横浜市で開催されます。

株式会社タイムインターメディア
AIソリューション部/知識工学センター
高木 智章(たかぎ ともあき)
電気通信大学大学院情報理工学研究科
博士後期課程在学中

2020年春、当社入社と同時に社会人大学院生として国立大学法人 電気通信大学博士課程後期に進学しました。 大学院では、進化計算を専門とする佐藤寛之研究室に所属。

当社ではAIソリューション部に所属しており、「最適化AIプラットフォーム TENKEI」のコアエンジンの開発メンバーとしてAI、進化計算の社会実装に取り組んでいます。



「進化計算AIプラットフォーム 天啓|TENKEI」特設サイト