当社社員の筆頭著者論文が国際論文誌「IEEE Access」に採択


2023年 03月 14日

当社社員の高木 智章(たかぎ ともあき)が筆頭著者となる論文が、国際論文誌「IEEE Access」に採択されたことをお知らせいたします。

Tomoaki Takagi, Keiki Takadama, and Hiroyuki Sato, “Directional Pareto Front and Its Estimation to Encourage Multi-objective Decision-Making,”IEEE Access, Vol.11, pp.20619-20634, 2023.

論文URL:https://doi.org/10.1109/ACCESS.2023.3250238

高木が筆頭著者の論文が国際論文誌(英語論文誌)に掲載されるのは、今回が初めてになります。

T. Takagi, K. Takadama, and H. Sato, “Directional Pareto Front and Its Estimation to Encourage Multi-objective Decision-Making,” IEEE Access, 2023. Graphical Abstractより

一般的な多目的最適化では、複数の目的間に最適なトレードオフが存在するケースを考え、左の図で表される赤線の獲得を目指します。問題によっては、赤線が複数に分離して存在しますが、その場合でも赤線のみ獲得することを目指します。
今回の論文では、赤色の間にある灰色の線を提示することで、最適なトレードオフの間に解があったのか、またその解はどのように悪化したのかを知る方法を提案しています。

IEEE Accessとは

IEEE Accessは、学術・技術研究機関である米国電気電子学会(IEEE)が2013年に設立した、電気・情報工学の全分野を対象とした査読付きオープンアクセスの論文誌です。2021年時点でのImpact Factorは3.476となっており、どなたでも無料で自由に論文へアクセスできます。


株式会社タイムインターメディア
AIソリューション部/知識工学センター
高木 智章(たかぎ ともあき)
電気通信大学大学院情報理工学研究科
博士後期課程在学中

2020年春、当社入社と同時に社会人大学院生として国立大学法人 電気通信大学博士課程後期に進学。 大学院では、進化計算を専門とする佐藤寛之研究室に所属。

当社ではAIソリューション部に所属しており、「最適化AIプラットフォーム TENKEI」のコアエンジンの開発メンバーとしてAI、進化計算の社会実装に取り組んでいます。



「進化計算AIプラットフォーム 天啓|TENKEI」特設サイト